まだ17歳のきみ

のんちゃんのソロコン。凄く凄く考えたんだなって感じた。自分に求められてるものと自分の求めるものの融合が難しいこの時期に自分で考えてステージを作り上げる機会があった事は凄く大切で大きかったんだなあ。周りがどんどん作り上げてしまってた「高校生なのに大人過ぎる」像に不安がある中で組み立てたあのセトリに、誰よりものんちゃん自身が自慢げだったのが印象的だった。「まだ17だから」って言葉で気付かなかった、大人になってる自分が少しでも見えたのかな。でもちょっぴり背伸びしてそうにも見えた。コタトークでは「俺が回さなきゃ!」って感じが凄い伝わってきて愛おしい愛おしいばっかり思ってた。横でやいやい言ってる時と全然雰囲気が違ってて、自分が主役だと意識してるのんちゃんが愛おしくて堪らなかった。

所々にあるコントも最後の歌わせてくれないコントも、あの空気の中であのお兄ちゃん達の中で育った子なんだなあって感じたよ。いつだってあの子達はこれでこそ関西ジャニーズJr.だって思って欲しがる。そしてちゃっかり思わせる。始まる前にのんちゃんの為にステージは光るよって言ったけどのんちゃんの為にステージは真っ暗になってたよ。

「まだ」17歳の男の子が全てを任されたステージは、本当に羽化したばかりの蝶のようだった。脆くて儚くて美しくて、美しくて。もうすぐ、彼の中でバランスを取る為の「まだ17だから」って言葉は必要なくなるだろうな。バドしげこた公演を一緒に入った幼馴染が何度もその言葉を口にするのんちゃんに「ただの甘えじゃん」って言ってて、確かにその通りだなって。でも自分の予想以上のスピードで出来上がって行く大人過ぎる自分がきっと怖かったと思うの。「自信がない」「埋まるか不安」ってちゃんと言葉に出来るほど素直な子だから、自分に求められてるものに必死に追いつこうとしてる頑張り屋さんだから、私はいくらでも甘やかしたい。それがいくら逃げでも言い訳でも、そうだよ君はまだ17だからって答えてあげたい。あの子の中での大人になった時が楽しみで堪らないけど、自ら今飛ぼうとしている子にもっと早くもっと高くなんて言えないし、周りの空気がそう言ってるのを感じとっているのなら私は頑張ってるねすごいよって言い続けたいなあと。そんな子が少し背伸びしてでも今の自分の最大限の力を出してあの公演を作り上げたんだよなあって思ってたら、最後の方はもう泣きそうで。1人ステージに立ってありがとうと挨拶をしてるのんちゃんは凄く大きく見えたよ。
でも次の日のスペシャル公演では、しげさんや流星くんや神ちゃんは曲中よく1人でファンにお手降りとかしてたけどのんちゃんは終始誰かとじゃれてて、ああまだ全然高校生だなって感じた。昨日はもう飛ぶんだなって感じたのにまだまだ全然甘えん坊だった。前日と力み具合が全然違くて、皆とステージに立ててる事が本当に嬉しくて堪らないのんちゃんはやっぱり末っ子気質だね。


ソロコンを終えて「まだ17歳の自分」に少しでも自信が持てたのならもうそれだけで髪の毛くっしゃくしゃにしながら褒めてあげたい。